「Flashは敵だ」つづき

Lessig先生がFlashにどうこう言った件で、digitalzooさんとこに引用されてたので、もうちょっと考えてみる。
Lessig先生の発言で特に嫌だったところは2点。
まず、FOSSまわりを顔の無い集団にしているところ。個人的に、FOSSの魅力のひとつはソフトウェアにちゃんと個人がクレジットされることだし、「敵」「悪魔に魂を売る」「反感」なんてフレームのもとを勝手に言ったことにされるのはあんまり気持ちがよくない。
さらに、もし発言者が有名人ならある程度割引がきく。rmsだったらあらゆるproprietaryなソフトウェアは敵だろうし、esrだったらオープンな対抗規格を考えてそうだし、jwzだったら企業のトップページのFlashにむかついてるだけだろう :-)
次に、Lessig先生はこのネタで手を動かせないだろうところ。Stallmanがすごいのは「自由でないソフトウェアはよくない」から、FSFGNUを立ち上げてコンパイラまで作ってしまったところだし、Lessig先生がすごいのは「現状の著作権法はまちがっている」から、本を書いて講演をして裁判をしてCCを作ったところだと思う。
.swfがオープンなんだし、まわりのソフトウェアがフリーであるべきだと思ったら勝手に書けばいい。手を動かせないやつはしゃべるなってのは悪い考えではあるんだけどね。
とはいえ、Lessig先生の発言のあとに、メニューに「ソースを見る」「ライセンスを見る」を追加するコードMacromediaのかたが公開する(fladdict.net blog: flashのソースを公開するライブラリより)という建設的な方向につながったので、まぁ良かったのかな。