プログラマの文章、と括っていいのかはわからないけど

http://sheepman.parfait.ne.jp/20050418.html#p01で知った最良のDTPとは、DTPしないことが好みだった。
スタヂオ世界機械の文章も好き。

情報系にすすむような人間は高校時代にサイバーパンクに頭をヤラれちゃったような人ばかりなので心の底から欲するのは「なんでもかんでも思い通りになるマシン」及び高速な回線.

「そんなに高速なCPUと回線で何するの?」なんてのは愚問中の愚問.それさえあれば何でもできる.

計算機の管理者ボランティアという名目でいつでも演習室に陣取る容姿性格体臭共に問題のある一団に参加して特殊なネットワークの秘術と夢にまで見た管理者権限をゲット.その代償は計算機の管理,プリンタのおもりとくだらないルーチンワーク.学生を使って業者を雇うカネをうかせた大学側のずさんな管理体系と自己中心的で意味もなくセンセイ方への外面を気にする先輩方にはへきえきさせられたけれど特権アクセスの魅力の前にはなんてことはない.

moyuさんの文章も好きだ。

「いっしょでいいよ。もったいないじゃない」

私はうなずき、ビニール張りの椅子に腰をおろしてメンソール煙草に火をつけた。仲西美悠はウェブ・コンテンツ制作会社に勤める経理兼デザイナーだった。月末にサービスインする携帯コンテンツが、私たちから文化的生活を奪った。会議と会議に包囲されたわずかな時間、私たちは会社を抜けだしてコインランドリーに向かった。洗濯機にがんばらせておいて、遅めの昼飯にありつく肚だった。